太陽光発電6kwの発電量や設置費用ってどれくらい?経済効果についてわかりやすく解説。

自宅に6kwほどの太陽光発電を設置できるけど、

太陽光発電を6kw設置するのにどれくらいの費用がかかって、どれくらいの経済的メリットがあるのかな?

このような疑問をもっている方も多いかと思います。

そこでこの記事では、太陽光発電6kwの設置費用や経済効果について以下の内容で記事を書きました。

この記事を見ることで、太陽光発電6kwした場合の経済的メリットが分かります。

太陽光発電の設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい

↓他の容量についてはこちらでまとめています。

この記事を書いた人
  • 30代会社員、妻(専業主婦)と子ども(3歳)の3人家族
  • 太陽光発電アドバイザー資格保有
  • 家は一戸建でオール電化
  • 2022年10月にリフォームローンを組んで太陽光発電を設置
  • 保証期間内(15年間)で得られる経済的メリットは約150万円の見込み

太陽光発電の経済効果を紹介】

太陽光発電を設置した我が家の電気代です。

  • 3人家族
  • 一戸建てオール電化
  • 蓄電池なし

特に意識して節電はしていませんが、電気代はこの安さです。

しかも、売電収入によって設置費用は実質負担なし!

【2023年の年間実績】
売電収入:+126,633円
節電効果:+96,389円
ローン支払:-119,284円
収支:+103,738円
実質負担なしで電気代を安くできています!

太陽光発電を成功させるためのポイントは“設置費用を安く抑える”ことです。

設置費用を安く抑えるためには、複数社から相見積もりを取ることが必須です!

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目次

太陽光発電は得する?損する?

太陽光発電を検討する上で、多くの人が一番気になるのが、

「得するのか?損するのか?」

ということだと思います。

結論から言うと、ケースバイケースです。

誰もが絶対に得するわけでもなく、誰もが絶対に損するわけでもありません。

しかしこれだと、

結局どっちなの?

こうなると思うので、詳しく解説していきますね。

太陽光発電の経済効果に大きく関わってくるのが、次の3つです。

  1. 設置費用
  2. 発電量
  3. 売電収入と電気代節約効果

この3つが分かれば、太陽光発電の経済効果見えてくるので、設置すべきかの検討材料となるはずです。

それでは、一つずつ解説していきます。

太陽光発電6kwの設置費用ってどれくらい?

太陽光発電6kwを設置する前にどれくらいの費用がかかるか知っておくことは、とても重要です。

業者から提示された見積もり価格が、安いのか高いのか分からず、

その結果、“知らずに割高な価格で設置してしまった”という人が多くいます。

太陽光発電で損してしまう一番の原因は、設置費用が割高なことです。

割高な費用で設置しないためにも、まずは太陽光発電6kwの相場価格から確認していきましょう。

こちらは経済産業省が公表している家庭用太陽光発電の相場価格です。

経済産業省が公表している太陽光発電相場価格画像
画像引用:経済産業省

経済産業省の資料によると、2024年度の相場価格は1kwあたり25.5万円になります。

太陽光発電6kwの場合だと以下のようになります。

6kw × 25.5万円 = 153万円

しかし、“相場価格はあくまで平均価格であって、業者によって設置費用は大きなばらつきがあります。”

同じ太陽光発電6kwでも業者によって数十万円の差が出ることもあります。

そんなに差があるんですね。

相場価格を知っておくことは重要ですが、あくまで参考程度にしておきましょう。

当ブログでは、“相場価格ではなく、適正価格で設置することを推奨しています。”

明確な適正価格というのはありませんが、当ブログでは、以下を適正価格として考えています。
(※設置場所の状況などによっても価格は変わってくるので、参考程度にしておいてください)

設置容量1kw単価
3kw21万円
4kw20.5万円
5kw20万円
6kw19.5万円
7kw19万円
8kw18.5万円
9kw18万円
10kw17.5万円

設置容量6kwの場合だと、1kwあたり19.5万円。

6kw × 19.5万円 = 117万円

適正価格で設置できた場合、これくらいの費用となります。

適正価格だと設置費用を抑えることができますね。

適正価格、相場価格、割高価格それぞれの単価で6kw設置した場合の比較です。

1kw単価6kw設置費用
19.5万円
(適正価格)
117万円
25.5万円
(相場価格)
153万円
30万円
(割高価格)
180万円

適正価格と割高価格では63万円も差があることがわかります。

設置した後に割高な費用だったと知っても取り返しがつきません。

業社から受け取った見積もり見て、それが高いのか、安いのか判断できるようにしておきましょう。

太陽光発電6kwの発電量ってどれくらい?

太陽光発電の年間平均発電量は、1kwあたり1100kwh〜1300kwhほどとなっています。

例えば、我が家の場合だと7.14kw設置しており、年間の発電量は9947kwhです。

1kwあたりにすると、1393kwhになります。

設置条件が良いと平均以上に発電してくれます。

平均的な発電量だと6kwの場合、以下の表くらいになります。

1kwあたりの年間発電量太陽光発電6kw
1100kwh6600kwh
1200kwh7200kwh
1300kwh7800kwh

ただ、この発電量を突然聞いても、それがどのくらいの電気量なのかイメージできない人も多いかと思います。

東京電力によると、月間の平均電気使用量は以下のようになっています。

  • 一般家庭の電気使用量平均は290kWh(30A)
  • オール電化の電気使用量平均は660KWh(6kVA)

太陽光発電6kwの発電量だと、オール電化の年間電気使用量よりもやや少ないくらいの発電量です。

しかし、発電量は設置場所や状況などによって大きく変わるので、

まずは、“どれくらい発電が見込まれるのか知ることが重要”で、そのためにはシミュレーションしてもらのが一番です。

発電量シミュレーションは、見積もりと同時に出してくれる業社が多いので、そこで確認してみましょう。

見積もりと一緒にシミュレーションもしてもらえるんですね。

しかし中には、契約してもらうために“発電量を水増しして見せてくる悪徳業社もいるので、平均発電量と比較して明らかに発電量が多い場合”には、注意が必要です。

また、シミュレーションの結果、日当たりが悪いなどで発電量が見込めない場合は、設置するのはやめておいたほうが賢明です。

太陽光発電6kwの売電収入と節電効果

家庭用太陽光発電の場合、発電した電気は自宅で消費することが優先となり、

消費しきれずに余った電気を売電する仕組みになっています。

太陽光発電6kwを設置したとして、どのくらいの売電収入と節電効果があるのか?

売電収入と節電効果に大きく関係してくるのが次の二つ。

  1. 発電量
  2. 発電量に対する自家消費率

①発電量については、先ほど解説したとおりで、5kwの場合だと年間発電量は、

6600kwh〜7800kwhほどになります。

②発電量に対する自家消費率とは、発電した電気を自宅で消費した割合のことです。

6kwの場合だと、平均自家消費率は25%ほどになります。

現在の売電価格と電気代であれば、“発電した電気は売るより使う方がお得”になります。

収益を大きくするには、この自家消費率を高めることがポイントです。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

同じ太陽光発電6kwだったとしても、設置状況や暮らし方によって発電量と自家消費率は変わってきます。

今回は、さまざまなパターンで、どのくらい売電収入と節電効果が見込まれるのかシミュレーションしてみました。

シミュレーション条件

買電単価:30円

売電単価:16円

自家消費率:10%~70%

太陽光発電6kwの売電収入と節電効果(年間発電量6600kwhの場合)

スクロールできます
自家消費率自家消費量売電量節電効果売電収入収入合計
10%660kwh5940kwh19800円95040円114840円
20%1320kwh5280kwh39600円84480円124080円
30%1980kwh4620kwh59400円73920円133320円
40%2640kwh3960kwh79200円63360円142560円
50%3300kwh3300kwh99000円52800円151800円
60%3960kwh2640kwh118800円42240円161040円

太陽光発電6kwの売電収入と節電効果(年間発電量7200kwhの場合)

スクロールできます
自家消費率自家消費量売電量節電効果売電収入収入合計
10%720kwh6480kwh21600円103680円125280円
20%1440kwh5760kwh43200円92160円135360円
30%2160kwh5040kwh64800円80640円145440円
40%2880kwh4320kwh86400円69120円155520円
50%3600kwh3600kwh108000円57600円165600円
60%4320kwh2880kwh129600円46080円175680円

太陽光発電6kwの経済効果(年間発電量7800kwhの場合)

スクロールできます
自家消費率自家消費量売電量節電効果売電収入収入合計
10%780kwh7020kwh23400円112320円135720円
20%1560kwh6240kwh46800円99840円146640円
30%2340kwh5460kwh70200円87360円157560円
40%3120kwh4680kwh93600円74880円168480円
50%3900kwh3900kwh117000円62400円179400円
60%4680kwh3120kwh140400円49920円190320円

発電量と自家消費率によって収益が大きく違うことがわかると思います。

売電単価は2024年設置であれば16円ですが、2025年には15円になってしまいます。

一方で買電単価は毎月変動しますが、上昇傾向にあり、今後も値上がりしていくことが予想されています。

電気代の値上がりで、今後はさらに自家消費の重要性が増していきます。

電力会社から買う電気を減らすことが重要ですね

太陽光発電6kwの10年間の経済効果

それでは、太陽光発電6kwの経済効果を見ていきましょう。

経済効果は、

  1. 初期費用
  2. 発電量
  3. 自家消費率

この3つの要素によって変わってきます。

今回は太陽光発電6kwの初期費用を、

  • 相場価格で設置した場合
  • 適正価格で設置した場合

この2つのパターンでシミュレーションしていきます。

シミュレーション期間は10年間で、条件は以下のとおりです。

シミュレーション条件
  • 10年間の発電量:72000kwh
  • 10年間の売電量:54000kwh
  • 10年間の自家消費量:18000kwh
  • 自家消費率:25%
  • 売電単価:16円
  • 買電単価:30円

※あくまでシミュレーションです。暮らし方が変われば、自家消費率も変わり、買電単価も毎月変動(自家消費の価値が変動)するので、参考程度にしておいて下さい。

太陽光発電6kwを相場価格で設置した場合の費用対効果

スクロールできます
設置費用255,000円 × 6kw−1,530,000円
売電収入54,000kwh × 16円+864,000円
節電効果18,000kwh × 30円+540,000円
経済効果(収支)売電収入 + 節電効果 − 設置費用−126,000円

相場価格で設置し、自家消費率25%で運用した場合、10年間の経済メリットは−126,000円となりました。

この条件だと10年間での回収は難しそうですね。

初期費用以外にも、点検・メンテナンス費用などのコストもかかってくるので、そのあたりも想定しておく必要があります。

ただし、10年間の収支はマイナスだったものの、もっと長期的に見れば十分メリットがあると予想されます。”

11年目以降はFIT期間終了で売電単価が下がってしまいますが、現在よりも買電単価が高くなっていることが予想されるため、経済効果が極端に下がるということは考えにくいです。

太陽光発電6kwを適正価格で設置した場合の費用対効果

スクロールできます
設置費用195,000円 × 6kw−1,170,000円
売電収入54,000kwh × 16円+864,000円
節電効果18,000kwh × 30円+540,000円
経済効果(収支)売電収入 + 節電効果 − 設置費用+234,000円

続いては、適正価格で設置した場合の費用対効果です。

10年間の経済メリットは+234,000円となりました。

適正価格で設置すれば、10年間で回収できてプラス収支になりますね。

初期費用を安く抑えることで、コスト回収までの期間が早くなり、損するリスクを低くすることができます。

逆に割高な価格で設置した場合、“保証期間内に初期費用を回収できない可能性があるため、損してしまうリスクは高くなります。”

割高な費用で設置しないためには、相見積もりをすることが重要です。

>>我が家が利用した見積サイトはこちら

太陽光発電6kwに蓄電池は必要?

電気代の値上がりもあり、最近は太陽光発電と蓄電池をセットで設置する方が増えてきています。

電気代は上がって売電価格は下がっているので蓄電池を設置しないと損ですよ。

このように話をしてくる営業マンが多くいると思います。

では本当に、太陽光発電6kwに蓄電池は設置したほうがいいのでしょうか?

結論から言うと、“経済目的での設置はおすすめしません。”
(※ただし補助金などで、すごく安く設置できる場合は別です)

理由は、現在の蓄電池の価格では元を取ることが難しいからです。

蓄電池の経済効果というのは次の二つ。

  • 買電単価と売電単価の差額
  • 夜間買電単価と昼間買電単価の差額

この単価の差額は大きく見ても1kwhあたり20円ほどです。

この経済効果だと保証期間内に初期費用を回収することは困難です。

蓄電池の経済効果についてはこちらの記事で詳しく書いています。

また、太陽光発電6kwだと容量もそこまで大きくはないので、太陽光発電で蓄電池に充電する余裕がない日も多くなるはずです。

我が家は太陽光発電7.14kw設置していますが、冬場で少し曇っている日であれば、余剰電力はこの程度です。

我が家の冬場で少し曇った日の余剰電力写真

6kwだと冬場は余剰電力が少なくて蓄電池に充電できる日も少なそうですね。

経済的なことを考えるなら、蓄電池よりも太陽光発電を最大限に設置すべきです。

ただし、“停電対策として考えるなら蓄電池は優秀です。”

太陽光発電のみであれば、非常用コンセントで1500wまでの家電しか使えませんが、

蓄電池があれば、家中の電気を使うことができます。
(全負荷型の蓄電池)

“停電時も普段と同じように電気が使えるようにしておきたい”という人には蓄電池はおすすめです。

太陽光発電6kwについてのまとめ

今回は太陽光発電6kwについての記事でした。

太陽光発電6kwの設置費用や、経済効果について知っていただけたかと思います。

2024年5月に国の電気代補助は終了したことで、さらに電気代は高くなっています。

そのような状況もあり、太陽光発電の導入効果というのは、より大きくなってきています。

我が家では、このような厳しい状況の中でも、太陽光発電のおかげで電気代に悩むということはありません。

太陽光発電が気になっているという方は、ぜひ前向きに検討してみてください。

当ブログでは、この記事以外にも家庭用太陽光発電について役立つ情報を発信しています。

ご質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。

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