こんにちはハッチです。
自宅に太陽光発電を設置しているけど、どこの電力会社がいいのかな?おすすめの電力会社があったら教えてほしいです。
今回はこのような疑問をもっている方に向けて、おすすめの電力会社を紹介していきます。
我が家も太陽光発電を設置していますが、2024年7月に電力会社の乗り換えをしました。
太陽光発電だけでも電気代は安くなりますが、
最適な電力会社の選択することによって、さらに電気代を安く抑えることができます。
またこの記事では、単におすすめの電力会社を紹介するだけでなく、電力会社の選び方まで解説しています。
太陽光発電を設置していて電力会社選びに迷っている方はぜひ参考にしてみて下さい。
- 30代会社員、妻(専業主婦)と子ども(3歳)の3人家族
- 太陽光発電アドバイザー資格保有
- 家は一戸建でオール電化
- 2022年10月にリフォームローンを組んで太陽光発電を設置
- 保証期間内(15年間)で得られる経済的メリットは約150万円の見込み
【太陽光発電の経済効果を紹介】
【2023年の年間実績】
売電収入:+126,633円
節電効果:+96,389円
ローン支払:-119,284円
収支:+103,738円
実質負担なしで電気代を安くできています!
売電収入とローン支払いを差し引くと、
+7349円になります。
つまり我が家は、“7349円受け取りながら、電気代96,389円を削減”できたことになります。
太陽光発電で失敗しないためには“相見積もりが必須”です。
我が家は一括見積もりサイトを使ったことで、お得に設置することができました!
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電力会社を選ぶときのポイント
まずは電力会社の選び方を解説していきます。
電力会社を選ぶときは以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 電気代の構成全体を見る
- 初期費用、違約金の確認
- 市場連動型の電力会社を選ばない
ポイント①:電気代の構成全体を見る
みなさんは、電気代の構成がどうなっているか知っていますか?
おそらく、ほとんどの方が知らないと思います。
安い電力会社を選ぶ上で、電気代の構成を理解しておくことは必要不可欠です。
電気代の構成が分かれば、今後電気料金の改定などがあったとしても自身で最適な電力会社を選ぶことができるようになります。
今回はこの機会にぜひ覚えてみて下さい。
電力会社によって多少の違いはあるものの、基本的に次の5つによって構成されています。
- 基本料金
電力会社が料金プランごとに設定した固定料金で、電気の使用量に関わらず毎月定額で発生する料金。 - 電力量料金
電気の使用量に応じて発生する料金です。料金単価は使用量、時間帯によっても変わってきます。 - 燃料費等調整額(電源調達調整額)
燃料費調整額は燃料価格の変動を料金に反映させるもので、電源調達調整費は電力を調達する際に発生するコストを料金に反映させるものです。プラスになることもあれば、マイナスになることもあります。 - 再エネ賦課金
再エネの電気を買い取る費用の一部を負担している料金です。電力会社や料金プランに関わらず、年度ごとに単価が決められています。 - 容量拠出金反映調整額
安定した電力供給を維持するために必要な費用を負担するもの。2024年4月からスタートし、電力会社によっては電気料金に導入していないところもあります。
まずは、この5つによって構成されているということを覚えておきましょう。
大事なのは、個別で比較せずに全体で見るということです。
うちの電力会社は基本料金が0円なので他社よりもお得です。
うちは他社と比べても電力量料金単価が安く設定されています。
もし、このようなことを言われたり、ホームページに書かれてあったとしてもこれだけで判断してはいけません。
具体例を表にしてみした。
電力会社 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
使用量 | 300kwh | 300kwh | 300kwh |
基本料金 | 0円 | 1000円 | 1000円 |
電力量料金 | 10,500円(単価35円) | 7,500円(単価25円) | 9,000円(単価30円) |
燃料費調整額 (電源調達日調整額) | 900円(単価3円) | 1500円(単価5円) | 0円(単価0円) |
再エネ賦課金 | 1,050円(単価3.5円) | 1,050円(単価3.5円) | 1,050円(単価3.5円) |
容量拠出金 | 900円(単価2円) | 900円(単価3円) | 0円 |
合計 | 13,050円 | 10,950円 | 10,050円 |
C社は基本料金があって、電力量料金も最安ではありませんが、電気代は一番安くなっています。
C社が一番安くなるんですね。
このように、安い電力会社を選ぶときは、電気代の構成全体を見て判断する必要があります。
初期費用、違約金を確認する
電力会社を変更する際に、初期費用と違約金が発生することがあります。
電力会社によって金額に差があり、導入していないところもあるなど様々です。
初期費用と違約金は契約する前に必ず確認しておきましょう。
中には違約金だけで数万円取られるという電力会社もあるので、そういった電力会社は避けるべきです。
違約金が高かったら乗り換えしにくくなりますね。
できることなら初期費用や違約金が0円という電力会社か、あっても数千円程度の電力会社を選ぶようにしましょう。
市場連動型の電力会社や料金プランを選ばない
自社に発電設備をもたない電力会社は、電力市場(JEPX)から電気を仕入れています。
電気の仕入れ単価は30分ごとに変わり、これに応じて電力会社の電力量料金が決まります。
太陽光発電を設置している場合、市場連動型はおすすめしません。
その理由は次の2点です。
- 太陽光発電の普及に伴い昼間の仕入れ単価が安い
- 価格変動リスクが大きく固定費として不向き
太陽光発電の普及に伴い昼間の仕入れ単価が安い
現在、太陽光発電が普及したことで、晴れた昼間は電気の供給量が需要量を上回っています。
そのため、電力市場では昼間の単価がすごく安い状態となっています。
下のグラフは2024年6月の電力市場(JEPX)平均取引価格です。
正午にかけて下がっていき、日没にかけて上がっていることが分かります。
太陽光発電を設置している場合、昼間の時間帯は主に太陽光発電でまかなうことができます。
つまり、市場連動型を選んだ場合、
“安い単価での購入量は少なく、主に高い単価で購入してしまう”
ということになるので、自宅に太陽光発電がある方には不向きなのです。
価格変動リスクが大きく固定費としては不向き
市場連動型は良くも悪くも、契約者が市場価格の影響を直接受けることになります。
安い時は、卸売単価0.01円になることもありますが、一方で過去には“単価100円”になったこともあります。
(2018年7月24日四国電力エリア)
その差はなんと10000倍。
市場連動型を選ぶと言うことは、このようなリスクを受け入れているということです。
さらに、
- 託送費
- サービス料
こういった料金も加算されるので、買電単価はさらに高くなります。
卸売価格によって毎月の電気代が大きく変動することもあり、固定費として不向きです。
現在の日本のエネルギー事情は、海外に頼っている部分も多く、昨今の世界情勢を見ているとリスクは大きいと感じます。
太陽光発電におすすめの電力会社3選
先ほどのポイントを踏まえて、おすすめの電力会社を紹介していきます。
おすすめの電力会社は地域や電気使用量によっても変わってきます。
また、料金プランが見直されることもあり、あくまでこの記事を書いた現時点のものなのでご了承ください。
おすすめ電力会社①:シン・エナジー
初期費用 | 無料 |
---|---|
解約手数料 | 無料 |
対応エリア | 全国 |
おすすめプラン | きほんプラン |
当ブログが調査して試算した中でも、多くのエリア・使用量で一番安くなったのがシン・エナジーです。
現時点で最もおすすめできる電力会社です。
我が家も2024年5月に契約しました。(切り替えは7月からです。)
シン・エナジーは以下のような特徴があります。
- 電力量料金単価が安く抑えられれいる
- 電源調達調整費や容量拠出金など総合的に見ても安い
- 初期費用、解約手数料ともに無料
我が家がシン・エナジーの前に契約していた中国電力と電気料金を比較してみましょう。
(2024年6月の電気料金で比較)
電気購入量は300kwhで計算してみます。
中国電力の場合(シンプルコース)
項目 | 単価 | 購入数量 | 料金 (小数点以下切捨て) |
---|---|---|---|
基本料金 | 0円 | 0 | 0円 |
最低料金 最初の15kwhまで | 669.92円 | 1 | 669円 |
電力量料金① 16〜120kwh | 32.01円 | 105 | 3361円 |
電力量料金② 121〜300kwh | 39.43円 | 180 | 7097円 |
電力量料金③ 301kwh以上 | 41.55円 | 0 | 0円 |
燃料費等調整額 | -11.33円 | 185 | -3390円 |
再エネ賦課金 | 3.49円 | 185 | 1047円 |
容量拠出金 | 0円 | 0 | 0円 |
合計 | ー | ー | 8784円 |
シン・エナジーの場合(きほんプラン)
項目 | 単価 | 購入数量 | 料金 (小数点以下切捨て) |
---|---|---|---|
基本料金 | 0円 | 0 | 0円 |
最低料金 最初の15kwhまで | 420.81円 | 1 | 420円 |
電力量料金① 16〜120kwh | 21.44円 | 105 | 2251円 |
電力量料金② 121〜300kwh | 25.67円 | 180 | 4620円 |
電力量料金③ 301kwh以上 | 28.42円 | 0 | 0円 |
燃料費等調整額 | -3.5円 | 300 | -1050円 |
再エネ賦課金 | 3.49円 | 300 | 1047円 |
容量拠出金 | 1.65円 | 300 | 495円 |
合計 | ー | ー | 7783円 |
中国電力と比較して“シン・エナジーの方が1001円安い結果”となりました。
電気購入量を変えてシミュレーションをしてみましたが、購入量が多くなるほど差額も大きくなりました。
また、当ブログだけでなくYouTubeでもおすすめの電力会社として取り上げられています。
(※こちらの動画では北海道エリアは対象外となっていますが、現在は北海道エリアも対象となりました。)
全てのエリアで必ずしも安くなるとは限りませんが、多くの方は現在の電力会社よりも安くなると思います。
初期費用、解約手数料も無料なので、気軽に乗り換えもできるので、ぜひ一度検討してみてください。
おすすめ電力会社②:JAPAN電力
初期費用 | 無料 |
---|---|
解約手数料 | 1年以内の解約で3000円 |
対応エリア | 全国(沖縄電力エリア以外) |
おすすめプラン | くらしプランS |
続いて紹介するのはJAPAN電力です。
JAPAN電力は以下のような特徴があります。
- 基本料金無料で燃料調整費や容量拠出金など総合的にみても安い
- 電気購入量が多いほど単価が安くなる
- 料金がシンプルで分かりやすい
JAPAN電力は北海道など基本料金が高いエリアに居住の方におすすめの電力会社です。
基本料金の高いエリアでは、先ほど紹介したシン・エナジーよりも安くなりました。
それでは、基本料金の高い北海道電力エリアで料金比較をしてみしょう。
電気購入量は300kwhです。
北海道電力の場合(従量電灯B 60A契約)
項目 | 単価 | 購入数量 | 料金 (小数点以下切捨て) |
---|---|---|---|
基本料金 | 2415円 | 0 | 2416円 |
電力量料金① 1〜120kwh | 35.35円 | 120 | 4242円 |
電力量料金② 121〜280kwh | 41.64円 | 160 | 6662円 |
電力量料金③ 281kwh以上 | 45.36円 | 20 | 907円 |
燃料費等調整額 | -5.69円 | 300 | -1707円 |
再エネ賦課金 | 3.49円 | 300 | 1047円 |
容量拠出金 | 0円 | 0 | 0円 |
合計 | ー | ー | 13567円 |
JAPAN電力の場合(くらしプランS 60A契約)
項目 | 単価 | 購入数量 | 料金 (小数点以下切捨て) |
---|---|---|---|
基本料金 | 0円 | 0 | 0円 |
電力量料金② 1〜400kwh | 30円 | 300 | 9000円 |
電力量料金③ 401kwh以上 | 29円 | 0 | 0円 |
燃料費等調整額 | -1.8円 | 300 | -540円 |
再エネ賦課金 | 3.49円 | 300 | 1047円 |
容量拠出金 | 744円 | 1 | 744円 |
合計 | ー | ー | 10251円 |
北海道電力と比較して“JAPAN電力の方が3316円安い結果”となりました。
こちらも電気購入量を変えてシミュレーションをしてみましたが、購入量が多くなるほど差額も大きくなりました。
JAPAN電力もYouTubeで紹介されています。
ただしJAPAN電力は以下の点に注意が必要です。
- 一年位内に解約すると手数料(3000円)を取られる
- 容量拠出金の改定が予定されており、(2024年9月以降)今後は料金変動型となる。
こういった注意点もありますが、
現時点でJAPAN電力は、料金内訳もシンプルで分かりやすくおすすめできる電力会社です。
おすすめ電力会社③:タダ電
初期費用 | 無料 |
---|---|
解約手数料 | 無料 |
対応エリア | 全国(沖縄、離島を除く) |
おすすめプラン | ー |
最後に紹介するのはタダ電です。
タダ電は、ひと月の電気料金が5000円以内であれば無料になるという画期的な電力会社です。
なんだか怪しいように感じる方もいるかも知れませんが、そんなことはありません。
ただし、注意すべき点があります。
それは電気量料金単価がすごく高いということです。
単価は1kwh/70円となっており、大手電力会社の2~3倍ほどの高さです。
電気料金5000円以内であれば、基本料金、燃料費等調整額、再エネ賦課金は請求されませんが、
5000円を超えた場合は、電力量料金単価70円に加えてこれらの費用も加算されます。
以上のことを踏まえて、タダ電をおすすめできる方は、
“大容量の太陽光発電と蓄電池などで毎月の買電量を71.4kwh以下にできる方です。”
タダで使える電気量
5000円 ÷ 単価70円 = 71.4kwh
基本的には、先ほど紹介したシン・エナジーやJAPAN電力がおすすめですが、
毎月の買電量が極端に少ない方(71.4kwh以下)であれば、タダ電にすることで毎月の電気代を0円にすることが可能となります。
ただし、無料になる金額の改悪が続いているので、契約前、契約後は必ず最新の規約を確認しておいて下さい。
お得に電力会社を乗り換える方法
電力会社をお得に乗り換える方法を紹介します。
その方法とは、電力会社比較サイト「エネチェンジ」を経由して乗り換えすることです。
エネチェンジは独自のキャンペーンを行なっており、電力会社の乗り換えによって特典を受け取ることができます。
電力会社によっては“1万円以上の特典”を受け取ることも可能です。
ただし、特典の金額で電力会社を決めるのはおすすめしません。
特典を受け取るにも条件があり、絶対にもらえるというわけではありません。
特典はあくまで“おまけ”と考えて、電力会社は選びは最初に解説したポイントをおさえて選びましょう。
また、エネチェンジはランキング形式でおすすめの電力会社を紹介していますが、これは特典込みで考えられているので、参考程度にしておきましょう。
\ エネチェンジ経由でお得に乗り換えできる /
期間限定で特典を受け取れる!
まとめ:太陽光発電と電力会社見直しによって電気代は安くなる
今回は太陽光発電を設置している方に向けておすすめの電力会社を紹介しました。
太陽光発電だけでも電気代を安くすることはできますが、電力会社の見直しによってより安くすることが可能となります。
電力会社を切り替えるのは面倒だと思う方もいるかも知れませんが、少しの手間で毎月の固定費を下げることができます。
最近は燃料価格の高騰によって料金プラン内容の変更が頻繁に行われている状況なので、
1年に1回は電力会社の見直しをすることをおすすめします。
今回紹介した電力会社はあくまで現時点のものです。
電力会社を契約する前は、最新の情報を確認するようにして下さい。
- ここの電力会社はどうなの?
- こっちの電力会社の方が安いよ!
こういったことがあれば、問い合わせフォームを通じて声かけていだたけますと幸いです。